想い出の一冊vol.08|イチさんとすみろんさんのおすすめ!『フィンのぼうけん』
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この企画は、ゲストのオススメする一冊を想い出とともにご紹介いただき、私も実際に読んでみて、その本の良さをさらに引き出してみようというコーナーです。
題して
「おもひでぽろぽろ 想い出の一冊」
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第8回を迎えました、想い出の一冊。
今回は電子絵本『フィンのぼうけん フィンとしろいりゅう』の発売記念特別版。
脚本担当の「イチさん」と、イラスト担当の「すみろんさん」にゲストにお越しいただき、絵本の制作にまつわるお話をインタビューさせていただきます。
今回のゲストはイチさんと、すみろんさんです。
脚本を担当しましたイチです。
イラストを担当しましたすみろんです。
このたびは『フィンのぼうけん フィンとしろいりゅう』の発売おめでとうございます。
こちらこそ、このような機会をいただき感謝です。
今後はイチ先生、すみろん先生とお呼びしないといけないですね。
そんな、先生だなんて。(照)
京極夏彦ばりの黒い着物を着てくればよかったですかね。(まんざらでもない)
と、まあ冗談はさておき…
冗談かい!!
今日は絵本の制作についてお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします。
ではインタビューへの意気込みをひと言どうぞ!
この企画でたくさんの人に『フィンのぼうけん』の楽しさを知ってもらえるように、
制作時の秘密などをお話できたらと思います!
私は元々コミュ障、かつ理解力がミノムシレベルなので、しっかり質問に答えられるのかという不安と、普段マジメぶっているように見えて中身は中2の夏休みなので、ボロが出ないよう自制できるかな、という2つの不安にさいなまれています。
……。
と、字面を見ているだけでも面倒くさい自己紹介は誰得なので、『フィンのぼうけん』の魅力をしっかりお伝えできるよう、そして…
イチさん、イチさん。
はい?
オープニングから暑苦しいので、一度おくちミッフィーちゃんでお願いします。
すみません、ちゃんとしますww
お顔までミッフィーちゃんすなっ!!
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ゲストの紹介「イチさん・すみろんさん」
『フィンのぼうけん』に込めた想い
はじめに、電子絵本『フィンのぼうけん』に込めた作品への想いをお伺いします。
上梓を経た今の心境
2022年8月中旬に電子絵本『フィンのぼうけん』の発売を公表し、8月後半にはコンテンツが充実した公式ホームページを公開。さる2022年9月2日に無事Kindleにて配信を開始しました。『フィンのぼうけん』の上梓を経た今の心境はいかがでしょうか?
とても温かく迎えていただいたことへのありがたさに尽きます。
― みなさんに「ついにお見せできた」という気持ちと共に、予想をはるかに超えた方々に見ていただけた嬉しさが尾を引いていますね。それまでTwitterで”創作”という伏せた表現で進めていて、オープンにできないもどかしさがあったので、その解放感もあるのかなと思います。
「誰も知らないキャラクターの絵本」なので、正直に言ってしまうと、誰にも見向きされないんじゃないか…?という不安もあったんです。それがフタを開けてみたら、こんなにも多くのみなさんの手に取っていただけた。本当に嬉しいし、ありがたいことですよね。
電子絵本という形のないものですけど、親子で読んでいただいたことはそのお子さんの記憶に残っていくじゃないですか。自分たちが作り出したものが誰かの心に残って、その心の一部になっていくと考えたら、苦労したけど本当にこの物語を作って良かったなぁと思いましたね。
イチさんのホッとした様子が伝わってきました。
では、すみろんさんはいかがでしょうか?
るきさん、来ますよ!
すみろんさんの抱腹絶倒のトーク展開。
ハ、ハードルが高跳びー!
良いコンビ。
たくさんの方に見ていただけて本当に嬉しかったです。
― イチさんと協力し、絵本をまっさらな状態から販売ができるまでに作り上げただけでも、以前の自分では信じられないことだったので、リリース時には強い達成感がありました。
制作期間がかなり長くなってしまいましたが、その分とても丁寧に描くことができ、自分なりに納得のいくイラストに仕上げられました。
楽しんでもらえるか不安もあったのですが、みなさんの感想を聞くとそのこともすっかり吹き飛んでしまいました。発表できて本当に良かったです。
納得したうえで作品としてリリースできるのはすごいです。
次は、おひとりずつお話をお伺いします。
作品に込めた想い
イチさんにお伺いします。『フィンのぼうけん』はイチさんがお子様に即興で話聞かせた物語が原案になっているとお聞きしました。売上の一部を幼児向け医療機関へ寄付するという、読者も絵本のストーリーのように「困っている人を助ける」当事者になれるコンセプトも素敵です。そんな『フィンのぼうけん』に込めた想いを教えてください。
我が家に降りかかった、ある大きなできごとが絵本制作のきっかけでした。
― 今はとても幸せに暮らしていますが、我が家には一時期とても辛い時期がありました。そんな時を経験したから息子には強く生きてほしいと心から願うようになったんです。
辛かった反面、人の温かさや在り方を知る機会が多くありました。特にその時に知り合った同じ境遇の方々の考え方や、病院関係者の献身的な対応には強く心を打たれましたね。今でも強烈に感謝しています。
そういった方々に対し自分が返せるものといえば、「想い」をカタチにし、絵本のコンセプトのとおり「明日を強く生きる勇気と、人を思いやるこころ」を伝えていくことだと思いました。
そして、楽しく読んでいただくことで読者の方も寄付というカタチで参加してもらえたら、それは社会貢献として素晴らしく意味のあることだと思ったのです。
うーむ。今お聞きして、コンセプトやメッセージがしっかり定まっているので、
読者に想いが届くのだと感じました。
人は想いがあってもなかなか行動に移せないものですが、絵本というカタチにしてまで
想いを伝えようとイチさんを突き動かす信念が素晴らしいですね。
イラストに込めた想い
続いて、すみろんさんにお伺いします。まず絵本を見た第一印象は、優しくて柔らかいタッチ。ファンタジーの世界観にすごく惹き込まれました。次に細かい演出。背景や小物まで描き込まれた見ているだけで楽しいイラストで、キャラクターたちの生活がわかる仕掛けが面白い。そんな『フィンのぼうけん』のイラストに込めた想いを教えてください。
イチさんの創ったフィンの世界やストーリーを、正確に読者に伝えることを意識しました。
― 制作初期に聞いた物語のプロットがとても素敵だったので、その魅力を100%伝えるために、さまざまな表現を試しながら描きました。
また、イチさんにいただいた各シーンの原画では、キャラの表情だけでなく背景や小物もイメージが定まっていて、絵本を読んだ人に世界観も楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってきました。
なので私もイチさんと話し合って、ストーリーに沿ったアイテムを配置していきました。例えばフィンのお家では、何でも屋さんのフィンが依頼を受けるメモ帳や羽ペンが置いてあったりします。イチさんの立てた緻密な設定を丁寧に描き込むことで、絵本の世界をより身近に感じ取れるようになったと思います。
メモ帳や羽ペン!小物のひとつひとつにまで物語があるのですね。
絵本業界は脚本からイラストまでひとりの絵本作家が担うことが多いとお聞きしたことがあるのですが、分業にすることでひとりの発想では表現できないことができて、作品の可能性が広がりますね。
その分コミュニケーションが重要ですが、インタビューからおふたりの関係の良さが伝わってくるので、こんなに優しい世界が表現できるのだと感じました。
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『フィンのぼうけん』の制作秘話
続いて、電子絵本『フィンのぼうけん』の制作秘話をお伺いします。
おふたりの関係
まずは純粋な疑問です。今回なぜ絵本を共同制作することになったのでしょうか?おふたりの関係や経緯を教えてください。
私の片思いがきっかけでした。
― 元々すみろんさんの描かれるふんわりしたイラストが好きで、Twitterでフォローさせてもらっていたんです。とても優しいタッチのイラストを見るたびに、「あーもう絶対この人に描いてもらわないとダメだ」って変な思い込みが始まったわけです。末期ですね。
その後、確か2021年の7月頃かな……TwitterでDMさせてもらって、いきなりドヘタなイラストを送りつけて「描いてください!!」って。もう患者ですね。
でも、すみろんさん心広いんで快諾いただけて、そこから始まったって感じですね。
一歩間違えるとストーカーですね。(汗)
すみろんさんはこのお話を持ち掛けられたとき、どんな心境だったのでしょうか?
戸惑いはありましたが、とても嬉しかったです。
― 懐かしいですね。フィンの原案のキャラデザインをTwitterのDMで見せてもらいました。イチさんはヘタって言ってますけど、イラストもご自身で描けるんじゃないかって思うくらい上手でしたよ。
初めて絵本のお話をいただいたときは、イラストレーターとしての実績が0だったので、絵本を完成させられる自信がなくて少~し悩みました。
でも仲の良いフォロワーさんからも私のイラストの絵本を見たいと言われたこともあり、思い切って挑戦させていただきました。
なるほど。
こうして『フィンのぼうけん』は生まれたわけですね!
苦労したところ
クリエイターとして初めての絵本制作。しかも出版社を通さないゆえに、自由に創れる楽しさはあるものの一つひとつの判断に責任が付きまといます。今回の制作にあたり、一番苦労した点を教えてください。
とにかく、自分の描く原画がド下手なところですね。笑
― もう本当に何度絶望のフチに立たされたかわかりません。何回も何回も描き直して、すみろんさんにLINEでお送りするとき、毎回冷や汗をかいていましたね。
仕事終わりに会社近くのエクセルシオールでスケッチブックに原画を描くんですけど、消しゴムのカスがやばくて、カフェのお姉さんに嫌な目で見られたことが嬉し……いや、イヤな思い出ですね。
カフェのお姉さんのクダリはさておき、『フィンのぼうけん』公式ページに原画も公開されていますね。すごくお上手だと思います。では、すみろんさんはいかがでしょうか?
はじめて挑戦する構図や表現に苦労しました。
― 絵本を始めるまでのイラストは、自分の描き慣れていないものは端折ることも多かったので、背景など苦手なものはほとんど描かずに完成させていました。
絵本では世界観をできるだけ表現したかったので、背景もパースを1から勉強したり、空間の光と影の入り方やカメラアングル、小物の造形など、本やネットで学びながら描いていました。
不慣れで描き直しも多くかなり時間がかかりましたが、おかげで絵本が完成する頃にはスキルも身に付いてきました!
イラストレーターとして新たな境地が開けたのではないでしょうか。
チャレンジすることは大事ですね。
制作過程について
作画にあたっては、すみろんさんがイメージしやすいように、イチさんがBGMを用意したとお聞きしました。いったいどんな音楽を用意したでしょうか?
例えば、松本晃彦さん作曲の『1億5千万の奇跡』です。
どのシーンにこの曲を用意したかは、読まれた方はわかると思います!!
自信はありませんが、あのシーンかな?
そんな予想を膨らませながら読むのも楽しいですね。
私が印象に残っているのは、ドラゴンクエスト9の曲で
すぎやまこういちさんの『来たれわが町へ』ですね。
こちらも、どのページか予想がつくと思います。
こ、これは…。(察し)
実際BGMの効果はありましたか?
いただいた曲を聴きながらイラストを描くと、そのシーンの完成イメージが浮かんできて、
とても楽しく制作できました。
なんと!「効果はバツグンだ」でしたか。
イチさんのアイデアが素晴らしいですね。
いつか自作の音楽を載せた『フィンのぼうけん』も出してみたいですね。
おっと、何やら今後の展望も…!
では次はそのあたりをお伺いします。
クリエイターとしての目標
『フィンのぼうけん』は個人クリエイターとして、ここまでの創作物を完成させたことにすごみを感じます。そして、今回の『しろいりゅう』を拝見する限りでは、今後壮大なスケールが待ち受けているのでは?!と思わざるを得ません。フィンのぼうけんは始まったばかり!今後の『フィンのぼうけん』やクリエイターとしての目標を教えてください。
絵本を手にとってくれた人の想い出に残るイラストを描いていきたいです。
― イチさんから今後の予定や計画をすでに聞いていますが、きっと読者のみなさんにも楽しんでいただけるはずのワクワクする企画がたくさんあります。
私は次作でもさらにフィンの世界の解像度を上げて、読者のみなさんがストーリーに入り込めるようなイラスト制作をしていきたいです。
これからシリーズを重ねていく予定ですが、それぞれの絵本が手に取ってくれた人の想い出に残る作品となるように大事に描いていきたいと思います。
読者参加型の楽しい企画を考えています。
― まだ詳しくは言えませんが、『フィンのぼうけん』本編としては、フィンがみんなからの依頼や旅を通して人助けすること、そしてなぜ人助けをするようになったのか?その目的とは……が紐解かれていくと思います。
そして、エンターテイメント側としては「読者参加型」を想定しています。今まで書籍や出版物はプッシュ型の成果物を読者が享受するのみというスタイルでしたが、それに読者のみなさんも参加できるというものにできたらと考えています。
ただ、それには非常に多くの準備や人手もいるので、なかなかおいそれとは行かないのが現実ですが、そうしたビジョンがあるからこそ、今を楽しんで作品づくりができているように思います。
読者参加型?!
なにやらイチさんの頭の中には、読者の想像を超える構想があるようですね。
乞うご期待です!
むむむ…
令和の尾田栄一郎と呼ばせていただきます。
“ドM王”に、おれはなる!!!
“絵本王”になれぃ!!!
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インタビューを終えて
イチさん、すみろんさん。
このたびはインタビューにご対応いただきありがとうございました。
こうしたお声がけをいただけて本当にありがたかったです。
インタビュー記事を企画していただき嬉しかったです。
今回の企画記事はいかがでしたか?
るきさんの温かな心遣いが感じられ、リラックスした気持ちでお話しできました。
制作過程を振り返ることで、初期の自信のなかったころの不安や、
苦労したけれど思い通りの絵を描けたときの喜びを思い出すことができました。
こちらこそ楽しい時間をありがとうございました。
ではさいごに、『フィンのぼうけん』の読者に向けて
メッセージをいただきたいと思います。
絵本のほかにも楽しんでいただける仕掛けを考えています。
― 繰り返しになりますが、だれも知らないキャラクターの絵本を「受け入れてもらえるのか?」という不安があったのが正直なところ。そんなときに、るきさんからこうしたお声がけをいただいて、なんというか温かい気持ちになりました。
そして、お読みいただいた皆さまには心から感謝します。本当にありがとうございました。また、これから知っていただく方にも、より楽しんでいただける物語づくりをしていきますので、もしお目にかかる機会があれば、ぜひ手に取っていただければと思います。
絵本のほかにもみなさんに楽しんでいただける仕掛けを考えていますので、フィンの世界を一度覗いていただければ嬉しいです。るきさん、そしてこの記事を読んでいただけた皆さま。本当にありがとうございました。
これから2作目の作画が始まりますが、
今後も自分たちの想いを大切にしていきたいです。
― 『フィンのぼうけん』をお読みいただき本当にありがとうございます。みなさんに興味をもっていただけて心から嬉しく思っています。
優しいメッセージの込められたストーリーはもちろん、想像力豊かなイチさんの創った絵本の世界をお届けできるよう、時間をかけて細部までこだわりを持って描いた絵本にもなっているので一冊で二度楽しめると思います。
今後もシリーズを重ねたり、さまざまな企画を始めていく予定ですが、心に残る物語を彩れるよう、イラストもさらに丁寧に描いていくつもりです。そうやって少しずつ広がる『フィンのぼうけん』の世界をみなさんも一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
これから『フィンのぼうけん』がコンテンツとして
どのように成長していくのか私も楽しみにしています。
今回はお忙しい中、いろんな話をお聞かせいただき本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
書籍名 | フィンのぼうけん フィンとしろいりゅう |
媒体 | 電子書籍(Kindle公式ストア) |
対象年齢 | 2~6歳(年少~年長さん向け) |
発売日 | 2022年9月2日 |
ページ数 | 36ページ(フルカラー) |
価格 | 300円 |
著者 | イチ(原作・脚本・キャラクター原案) すみろん(作画・美術・イラスト) |
発行 | CALVALINE WORKS(カルバリンワークス) |
コンセプト | 「明日を強く生きる勇気と、人を思いやるこころ」をみんなで作る |
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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