ブックレビュー|『ほしいのは「つかれない家族」』ハラユキ(講談社)
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※ ワンオペとは「ワンオペレーション」の略で、夫婦のどちらか一方に、家事や育児の負担がかかっている状態を表しています。
この記事でわかること
- 本の概要
- 管理人るきの独自採点
- 読書目安時間
- この本をオススメする人
- この本の次に読むオススメ本
今回は『ほしいのは「つかれない家族」』ハラユキ 著(講談社)をレビューします。
とても励みになります
お忙しい中、ありがとうございました
『ほしいのは「つかれない家族」』ってどんな本?
『ほしいのは「つかれない家族」』のスペック
タイトル | ほしいのは「つかれない家族」 |
著者 | ハラユキ |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2020年11月27日 |
ページ数 | 208ページ |
キャッチコピー | ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ |
『ほしいのは「つかれない家族」』の内容
コミックエッセイストの著者・ハラユキさんご自身の、ワンオペ家事&育児への絶望。
そこから、夫を巻き込みストレスフリーな家族づくりを目指して、立ち上がった経験をつづった奮闘記です。
漫画調で描かれていて、とっても読みやすい
コミックエッセイストならではの作品です
夫は仕事人間で、妻がワンオペ家事&育児と、どこにでもある著者の家庭。(どこにでもあってはいけないけれど)
最初は仕事と両立しながら楽しく子育てをしていたつもりが、上手くいかないことばかりで、いつのまにか絶望のフチに。
なんでうちは、こんなにも疲れる家族なのか…?
子育て世代のご家庭は、共感される方も多いと思います
ワンオペに疲れ果てた著者は、くじけそうになりながらも、自分ひとりで抱え込むことをやめ、新たに2つのことを始めます。
- 夫と腹を割って、本音でコミュニケーションをとること
- コミックエッセイストの立場から、他の家庭の「つかれない仕組み」を取材すること
夫とは本音をぶつけ合うことで、子育ての意識にミスマッチがあったことが発覚。
つまり、「つかれる家族」になる要因があったことに気づきます。
そこからお互いが少しずつ歩み寄り、「つかれない仕組み」を作って新たなスタートを切ろうとした矢先…
なんと、夫の仕事の都合で、今度はスペインのバルセロナに移住することに。
まさかの急展開です
この移住をきっかけに、コミックエッセイストとしての仕事の一環として、「日本も含め、世界中の子育て中の家庭への取材」をスタート。
取材から、「つかれない家族の共通点」を探っていきます。
このように、本書は著者ご自身のワンオペ家事&育児への絶望経験と、世界の様々な家庭への取材を通じて、家族のカタチを夫婦で考えていくノンフィクションです。
はたして、著者・ハラユキさんのご家庭は「つかれない家族」になれるのでしょうか?
夫側の立場から読んでも大変参考になりました。
子育て世代のご家庭は必見です!
著者 ハラユキについて
- イラストレーター、コミックエッセイスト
- 海外移住を機に、世界中の家族を取材中
- オンラインコミュニティ「バル・ハラユキ」を主宰
本業は、雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆をするフリーランスのライター。
2017年に「カワハラユキコ」から改名。
また、2017年から夫の仕事の都合で、スペイン・バルセロナに2年間移住。
2018年、「東洋経済オンラインアワード クリエイティブ賞」受賞。
Facebookの非公開グループにて、つかれない家族をつくる方法を日々探求するオンラインコミュニティ「バル・ハラユキ」(500円/月)を主宰。
本書を読むと、ハラユキさんの親しみやすそうな人柄が伝わってきます
『ほしいのは「つかれない家族」』の採点
『ほしいのは「つかれない家族」』のるきスコア
- ワンオペ家事&育児で悩んでいる方
- 子育て世代の世の中の旦那さん全員
『ほしいのは「つかれない家族」』からの学び
良い夫やめます宣言の真意
オリエンタルラジオ中田敦彦さんの「良い夫やめます宣言」をご存じでしょうか。
僕は、良い夫であることも、良い夫であろうとすることも、やめました。
中田敦彦 方針変更!「良い夫」やめました:日経xwoman (nikkei.com)
日経DUALに、この記事が掲載された2018年には、「無責任だ」「育児放棄だ」と賛否両論を巻き起こしました。
でも、中田さんの著書『労働2.0 やりたいことして、食べていく』の中で、「良い夫やめます宣言」について語られており、言葉の真意を理解すると妙に納得してしまいました。
大多数は家事育児に協力しない昭和メンタルな夫であり、ごく一部の夫がイクメンを手探りで目指している状態です。
このときイクメンが求められるのは、さしずめ「キラキラ夫」。仕事も育児も完璧にこなす完璧なパパです。
そこに「こんなの無理でしょ」と声を上げたのが、私だったわけです。
『労働2.0 やりたいことして、食べていく』中田敦彦 著(PHP研究所)より
仕事と家庭を両立しながら、メイクもネイルもばっちりなキラキラのキャリアウーマン
週末は子供を公園に連れて行って、掃除も洗濯も料理もできるバリバリのイクメンパパ
テレビや雑誌でこんな特集が組まれ、キラキラのママ・パパが理想だという風潮を感じないでしょうか?
でも、はっきり言って疲れちゃいますよね。
子供は天使でありながら、小悪魔に変身できる特殊能力を頻繁に使ってくるので・・・
疲れたときは休みたいし、他の家庭がどう、とか比べることに意味はありません。
SNSでキラキラぶりをアピールする前に、家族が穏やかに過ごす方が優先されるべきです。
芸能界でも、キラキラした「ママタレ」や「イクメン」と言われながら、離婚した夫婦は数知れず・・・
中田さんが言いたかったのは、社会が作り出すイメージに惑わされず、「できないことは無理してやらない」ということ。
これも、つかれない家族を目指す1つのカタチだと思います。
つかれない家族 ~るき家の実践編~
本書の中で、著者・ハラユキさんが見つけた「つかれない家族」の共通点。
その中で、私がドキッとさせられたことと、実践していることの2つをご紹介します。
①お互いをパートナーだと思っている
これ、かなり大事です。
重要なことなので、繰り返します。
「お互いをパートナーだと思っている」
これ、ホントに大事です!テストに出ます。←え
つい、自分の都合を優先させちゃいますけど、やってる家事&育児のタスクの量を比べると、絶望的に妻より少ないです。
洗濯とゴミ出しと、あとはえ~と・・・
パートナーは家政婦ではありません。
そもそも家事&育児を「手伝う」という意識ではダメですよね。
主体的に、率先してやりましょう。←自分への戒め
そして、パートナーへの感謝をお忘れなく。
②こだわりのあること以外は時短・外注・合理化する
キラキラ理想像を追いすぎると、料理も掃除も子育ても、ナンデモカンデモ完璧にしないといけないような気がしてしまいます。
でも、実際すべてを完璧にこなすなんてムリ。
仕事から疲れて帰ってきたら、本当はママはNetflixで韓ドラを見たいし、パパは読書してブログを書きたい。←
そんな大人の自由な時間を作るには、家事育児を合理化するしかありません。
ということで、我が家では時短家電としてSHARPの「ヘルシオホットクック」を導入しました。
使い方は簡単!
材料と調味料を入れて、ボタンを押すだけ。
みそ汁、カレー、煮物にチャーハンまで、本当においしい料理ができます。
炊飯器でご飯を炊くのと同じ感覚!
大活躍な我が家のシェフです
調理家電は、なにも料理が苦手な人だけが使うものではなく、時短にもかなり有効です。
その間に、子供をお風呂にいれたりできますからね。
時短家電や、家事のアウトソーシングは積極的に取り入れるべき!
次は、風呂上がりのカオスな時間を短縮するために、強力な風力で有名なダイソン「Supersonic Ionicヘアドライヤー」の購入も検討中です。
「手抜き」ではなく「息抜き」と考えましょう
つかれてもシアワセな家族
結局、最後にはココに行きつきます。
つかれない仕組みを取り入れて努力することも必要ですが、それでもパートナーとケンカをしたり、子供に怒ってしまい、幻滅することもあります。
でも、お互いがお互いを思いやり、心のどこかがつながっていればきっと大丈夫。
どうか、壊れてしまう前に、この本を手に取っていただきたいと思います。
パートナーとの前向きなコミュニケーションツールとなる一冊。
うちは夫婦で読みました
いい本に巡り合えて感謝です
まとめ
- ワンオペ家事&育児に絶望し、「つかれない家族」を目指して立ち上がった著者の奮闘記
- つかれない家族になる仕組みを、世界中の様々な家庭に取材し、共通点を発見
- パートナーとの前向きなコミュニケーションツールになる
- 子育て世代の家庭は、夫婦で読むことをオススメ
『ほしいのは「つかれない家族」』の次に読むオススメ本
『ほしいのは「つかれない家族」』は、ワンオペ家事&育児に絶望した方でも、「こんなに頑張らなくても良いんだ」と自己肯定感を高めてくれる一冊。
同じように『嫌われる勇気』も、アドラー心理学の観点から書かれた「自己受容」をすすめる本です。
自己受容とは、「ありのままの自分で良いんだよ」と自分を認めてあげること。
ネガティブな気持ちのときに読めば、心が落ち着きます。
少しボリュームがありますが、ストーリー仕立てでわかりやすいのでオススメ。
ちなみに、私はオーディオブックで聴きました。
では、また次の本でお逢いしましょう♪
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